米作りカレンダー

日本の主食といったら、ごはんですよね。でも、このご飯・・お米はどのようにして作られているのでしょうか。どんな手順で?どんな工夫が?そんな疑問の答えに少しでもお力になれればと思います。

11月

 

耕起①:「田うない」と私たちは言います。稲刈りが終わり、田の乾き具合をみて耕していきます。これが米作りのスタートです。

12月

 

土とり:来年の種まきのときに使う黒土を山からとってきます。しかし、これがそのまま使えるわけではありません。

 

とってきた黒土はダンプカーで自宅の作業小屋まで運びます。山の土は湿っているので、しばらくここで乾燥させます。

1月

 

田んぼのお仕事は、ほとんどありません。

2月

 

肥料ふり:田んぼの土に栄養を与えるために我が家では、米ぬかと豚糞を田んぼにまきます。

 

 

耕起②:肥料ふりが終わった田んぼをもう一度耕し、肥料を土になじませ、土を細かくします。

 

土ふるい:山から取ってきた土を乾かしたら、ふるいにかけて、木の根やゴミ、粒の大きな土などを取り除き、さらさらの土だけにします。

3月

 

代かき:苗を育てるのと同時進行で田んぼも田植えの準備にとりかかります。代かきは2回行うのですが、この写真は荒代(アラシロ)といい、日日をおいてもう一度、植代(ウエシロ)をかいて仕上げます。

種もみ温湯消毒:種、苗が病気になるのを防ぐためにかつては農薬を使って消毒を行っていました。写真は温湯消毒といって、60℃のお湯に10分間種もみを浸す作業をしているところです。農薬を減らす取り組みのひとつです。

土混ぜ:ふるいにかけた土と肥料などを混ぜ合わせ、種まきに使える土を作ります。

種まき:3月20日ごろから4月上旬にかけて種まきを行います。写真右から左へと苗箱が流れていきます。床土を敷き、水を撒き、種を蒔き、覆土をするという工程をすべてこの播種機がやってくれます。種まきが終わると苗箱を育苗機というところに入れ、3日で芽がでます。

苗出し:種まきから3日目、芽を出した苗箱を今度はハウスに並べていきます。写真はハウスに並べてからさらに3日経った苗の様子で、水やりをしているところです。二連棟のこのハウスの中に約1000枚の苗が並んでいます。全部で約4000枚の苗を作ります。

1週間ほどで右の写真まで成長し、今度は、ハウス一面に水をはっていきます。プールの中に苗が浸っている状態です。この水は水質検査をしてもらい、飲むととってもおいしい水です。地下80メートルから汲み上げている井戸水です。このあとは、水やりをする手間がなくなり、苗も立派に育ってくれます。

3週間経つと、だいぶ大きくなります。田植えは、もうすぐです。

4月

 

田植え:いよいよ田植えが始まりました。種まきからここまでくるのに約1カ月。スタート日は、例年20日前後で、ゴールデンウィーク中に終わります。田植えと同時に肥料と除草剤を散布しています。

5月

 

草刈り:田植えが終わり、稲刈りまでの主な仕事というと、この草刈りです。ひとつの畦畔(土手)を4~5回刈ります。写真は春先のものですが、真夏ともなると汗びっしょりになります。6・7・8月と9月の稲刈りが始まるまで、ずっと続きます。

6月 草刈り

7月 草刈り

8月  草刈り

防除:上旬になると病気や虫の被害を防ぐため、農薬を散布します。慣行栽培の半分以下の量に抑えています。なるべくは使いたくはないのですが、全く使わないわけにもいきません。そのためにも、草刈りが重要になります。雑草の生い繋がった畦畔は、害虫のすみかとなってしまうからです。

 

9月

 

稲刈り:上旬、待ちに待った稲刈りが始まりました!!!一番大好きな季節です。黄金色のじゅうたんの中でコンバインを走らせるのは、すごく気持ちがいいんですよ。

乾燥:刈り取った稲は、この乾燥機に入れ水分が15%になるまで乾燥させます。

調整:乾燥させた籾は籾摺り(もみすり)という工程で籾から玄米になります。

精米:注文があり次第精米するので、季節に関係なく年間を通していつでもやります。右の写真は、精米機です。

10月

稲刈りは9月中に終わりますが、調整は10月までかかることもあります。機械を掃除、点検して、一段落です。

これですべてというわけではありませんが、このようにして米作りに励んでいます。専門的な言葉やこの地方の方言があるかもしれません。ご不明な点がありましたら、お問い合わせください。

また、時期はおおよその目安となっています。その年の気候によって、多少時期がずれることがあります。